Page: 1/1
やわらかな白さ、が?
2014.03.02 Sunday | category:企画展
やわらかな白さ、が?
うちの店で「粉引(こびき)のうつわ」といえば
益子の石川雅一(はじめ)さん。
白くやわらかな風合いは、粉引ならではです。
ただ、その真っ白さのみに引かれて使いはじめると
「あれ?」と思うひとがいるかもしれません。
粉引のうつわは白い化粧泥をかけているので吸水性が高く、
使っていると、だんだんと色がかわり
最初には感じられなかった風合いがでてきます。
日本人の感性は、そんな変化を
「美しい!」と感じてしまうのですね。
すばらしい!
使い方によっては
まったくの別物のように変化することもあります。
穏やかに変化していくさまを楽しむには、
使いはじめる前に、
米のとぎ汁で15分〜20分くらいコトコト煮ることです。
表面の細かな隙間の目止めになり、汚れがつきにくくなります。
これは粉引でなくても、陶器全般にいえることですが。
粉引について事前にお知らせしたいのは、
白い化粧泥をたっぷりとかけているので、少しかけやすいこと。
土の上に直接釉薬をかけた陶器より
少しやさしく取り扱っていただくとよいかもしれません。
やわらかくいろいろな表情をみせる白色は
ほかには変えがたい魅力ですし、
やはり使い込んで、とろりと変わっていく風合いは楽しいものです。
左が新品の盃、右が6年ほど使用したもの。
6年使用したほうが飴色がかって
やわらかい感じに変化しているのがお分かりいただけるでしょうか?
こちらが新品。
こちらは使い込んだもの。
右の徳利も、ぐい呑みと同じ6年前ごろから使いはじめたものです。
益子 石川雅一作陶展
2014年3月21日(金)〜24日(月)
⇒ 仙台光原社 (05/02)
⇒ チカ (05/02)
⇒ 仙台光原社 (02/09)
⇒ 大曲淳子 (02/08)
⇒ 瀬口 (10/16)
⇒ mana (06/05)
⇒ kogensya (06/04)
⇒ kogensya (06/04)
⇒ mana (06/04)
⇒ kogensya (01/30)