窯元がたくさんです-5-
島根県を延々西へ。
益田市をすぎ、津和野町を横目に見ながら、
山口県へ入ります。
山間の田園や牧場が広がる中に、
舟木邦治さんの舟木窯がひっそりとあります。
舟木さんは島根県松江市の生まれで、
布志名焼、船木研児氏に師事されました。
当店で扱うやきものの中では
ちょっと異色の雰囲気です。
実用の中の美しさ、
というよりは暮らしの中の楽しさ。
ちょっと奇抜な形も色も、
舟木さんの暮らしぶりから生まれる楽しさ。
工房も住まいも作品もご自身も、
すべてに一本、筋が通っています。
ふち青平皿
内呉須ケーキ皿
羽根付カップ 慣れないと持ちにくいです。
楕円皿 鳥
花器
今年(2013年)11月には
舟木さんと銅版画家の村上千彩さんの二人展を予定しています。
どんな会になるか、楽しみです。
窯元がたくさんです-4-
出雲市から車で約1時間。
出雲地方から石見地方へ文化圏が変わります。
大田市温泉津(ゆのつ)。
名前のとおりに港と温泉で栄えた町です。
趣のある温泉街をちょっと外れたところに、森山窯はあります。
河井寛次郎の最後の内弟子として知られる森山さん。
土もののぬくもりを感じさせながら、
実際に使ったときのぴたりと手になじむ感触は、
細部にまで心が配られているからと思います。
いつ伺っても掃除の行き届いた工房は、
凛とした空気が流れています。
飯椀 重さのバランスがとてもよいです。
ティーポット(小)
灰皿 最近は需要が少なくなりましたが、立派な形です。
定番のマグカップ
次はさらに西に向かい、山口県徳佐の舟木窯です。
窯元がたくさんです-3-
宍道湖を右手に、
西に向かってから山沿いへと向かいます。
雲南市三刀屋。
静かな山沿いに、石飛勝久さん、勲さん父子の「白磁工房」があります。
品のよい潤いを感じる勝久さんの作品は
数十年前から当店の定番。
後継の勲さんも勝久さんのよさを受け継ぎながら、
いまの感覚を取り入れた、誠実でたしかな仕事をしています。
呉須線文鉢 径18cm 勝久さん作 深みがあってやわらかい青。
それが、勝久さんの呉須の色。
徳利とぐい呑み 勝久さん作 お酒はもちろんですが、小さな花を飾りたくなる徳利です。
湯飲みとマグ 勝久さん作 面取り、しのぎ手の切れ味が心地よいです。
白磁香炉 勝久さん作 手のひらにおさまる香炉。
大切なものをしまっておく小物入れにもなりそうです。
白磁深皿と飯椀 勲さん作 深皿はスープ、パスタ、ごはんに。使うとわかる万能さです。
コップと碗皿 勲さん作 ていねいな仕事ぶりが伺えます。
呼び鈴 勲さん作 澄んだよい音がします
窯元がたくさんです -2-
袖師窯からクルマで西に30分。
山陰本線、玉造温泉駅まえの湯町窯。
青白いなまこ釉とガレナ釉といわれる黄色い釉薬で知られます。
洋食器が多く、スリップウェア、多様なマグ、ピッチャーなど、
この窯ならではの雰囲気を湛えています。
なまこ釉のボウルと皿 ふちの斜めしのぎとなまこ釉はよく合います。
櫛描きの飯椀と汁碗。なまこ釉とならぶとコントラストが鮮やかです。
多様なカップ類。取っ手の持ちやすさには定評があります。
指にぴたりと馴染みます。
スリップウェアの楕円皿。
こういうこってりしたところが味になるのも湯町窯ならでは。
次は、雲南市三刀屋の白磁のつくり手
石飛勝久さん、勲さんを紹介します。
窯元がたくさんです-1-
島根県は東西に長く伸びた中に、100軒ちかく窯元があるとか。
当店でもおつきあいのある窯が、いくつもあります。
そんなわけで年に一度は訪れる島根県。
今回もいろいろとよいものを選ぶことができました。
まずは松江市。
宍道湖のほとりの袖師窯。
日用のうつわを幅広く作る窯です。
渋いもの、ちょっとモダンな印象のもの。
いずれも実用での使い勝手は、とてもよいです。
新入荷品の中から、一部ご紹介します。
市松模様のカップと皿 径21cm
ふちの鉄釉と呉須の青が美しい皿 径18cm
小皿三種 「巴」「米」「つゆ草」の図柄(右上から時計まわり)
たっぷりふっくら番茶碗 どちらも梅紋
ちょっとクラシカルな絵付けのそば猪口。
宍道湖に浮かぶ嫁ヶ島が描かれています。
呉須釉しのぎカップ。
次回は、湯町窯を紹介します。
⇒ 仙台光原社 (05/02)
⇒ チカ (05/02)
⇒ 仙台光原社 (02/09)
⇒ 大曲淳子 (02/08)
⇒ 瀬口 (10/16)
⇒ mana (06/05)
⇒ kogensya (06/04)
⇒ kogensya (06/04)
⇒ mana (06/04)
⇒ kogensya (01/30)