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カンタンやきもの直し教室


カンタンです


先の震災で、ずいぶんたくさんのやきものをごみに出しました。

でもちょっと欠けただけとか
使えなくはないけど使うには気にならない状態のものも
けっこうありました。

本格的な金継ぎに出すほど高額のものではないので
使えるように修復することのみを目的に
壊れたやきものを集めては、試行錯誤で練習してみました。
(なにしろたくさん集まりましたから)


IMG_1322.JPG


早いです

金継ぎセットなんかも売っていますが、
こっちの目的は、あくまでなるべく手間をかけずに
使える状態にすること。
ひとつに2週間も3週間もかかるようでは困ります。



用意するのは


瞬間接着剤 
砥の粉(とのこ) 
うるし
あとは、カッターナイフと紙やすり。

こんなところです。
二つに割れてしまったのをくっつけるには
エポキシ系ボンドを使います。

 


欠けたところの修理ならば

 

1)瞬間接着剤を塗る
2)砥の粉をまいて固める
3)その上に瞬間接着剤をさらにのせて
4)その上にまた砥の粉をまいて固める
5)盛り上がってきたらカッターナイフで整形して
6)紙やすりで表面を整える
7)うるしで磨く
おしまい。



IMG_1320.JPG


ふちのかけたぐい呑み。
使えなくはないけど、
やはり口や指に引っかかるので、まず使えないです。



IMG_1321.JPG

砥の粉 とうるしで修理したので茶色になりますが、
触ってもわからないくらいになりました。


瞬間接着剤は砥の粉をまぶすと、すぐに固まります。
時間が経つとカチカチになって削れなくなるので
作業は一気にやらなくてはいけません。

紙やすりで滑らかにしたあと
うるしで磨くので
うるしにかぶれる人は何日か置いたほうがよいのでしょうが
かぶれない人なら、その日の夜には使えます。


調べたところ
瞬間接着剤もエポキシボンドも完全に硬化してしまえば
なめたくらいでは毒性はほとんど無いようですので
食器のふちや張り合わせるのに使うくらいでは
私はまったく安全と思っております。
(接着剤の但し書きには、食器には使うなと書いてあるので
 その辺は自己判断ですね)

うるしを塗るのは、
砥の粉にしみこませて水に強くするためと
修理部分の表面のつやを整えるためです。

 

このやり方だと
慣れると、かなりの欠けまで(欠けた破片が無くても)修理できます。
今のところ使っていて剥がれたことは、まだありません。

 

本格的にやりたい方には、
解説本、金継ぎキットや金継ぎ教室もあるのでよいのですが、
とにかく実用!という方には、悪くないやり方だと思っています。

確立されたやり方というわけではないので
不具合が出たときの保障はできませんが
興味をお持ちの方は、どうぞ試してみてください。


IMG_1324.JPG

トップにあった、バラバラだったすり鉢。
内側の部分は接着剤をうまく削り取れないので
すり鉢としてつかうのはどうか、というところですが
練習のため直してみました。


IMG_1327.JPG

こういった張り合わせの時には
エポキシボンドを極力薄く塗るのがコツです。

たくさんつけると、どうしても継ぎ目に段差が出ます。

継ぎ目は、うるしと砥の粉と瞬間接着剤で目止めをします。
今回は段差をほとんど出さずにできたので、その点はよくできました。

IMG_1330.JPG

食器として使わないものには
つなぎ目にラッカー塗料を塗って、金継ぎ風に。








| kogensya | 15:49 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
Comment
久しぶりにお邪魔したら、すごくいい事が書いてあって感激です。
土もののお茶碗、湯のみはすぐ欠けるからと何となく敬遠していましたが、このやり方で直せるならいいですよね。
ところで、うるしは簡単に手にはいりますか?
Posted by: mana |at: 2013/06/04 10:20 AM
mana様。
こちらもブログはのびのび状態でしたのにお立ちよりくださいましてありがとうございます。

このやり方、縁欠けはほんとにカンタンに直ります。生漆は東急ハンズや画材店などで手に入ります。ネットの通販でもあるはずです。ホームセンターにも売っていますが本物の漆ではないようです。

購入の時には「拭きうるし用」というのでよいと思います。ただ、本物の漆は人によってははげしくかぶれるようなので取り扱いにはご注意を。

うるしにつよい人は修理後数時間で使用しても平気ですが、つよいかどうかわからない場合は一日、二日くらいおいたほうが無難かもしれません。

ご不明のことございましたら、どうぞまたコメントをお願いします。
Posted by: kogensya |at: 2013/06/04 2:25 PM
補足です。

漆はネットでチューブ入り生漆(摺り用)などとして1500円〜3000円くらいで売られているようです。
漆は乾くとは言いますが、空気中の水分と反応して硬化しますので空気の乾燥した冬場などは乾きにくいです。
カンタンな焼き物修理くらいでしたらあまり気にしなくても大丈夫と思いますが、冬場などは濡れタオルなどをダンボールにいれてその中に作品を入れるなどの対策が必要です。
Posted by: kogensya |at: 2013/06/04 4:44 PM
ご丁寧なコメント、ありがとうございました。
漆、さほど大変でなく手に入るようですね。
早速、欠けた湯のみを修理することにします。
ありがとうございました。
Posted by: mana |at: 2013/06/05 4:42 PM








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