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ユーモラスな魔よけ

諸見里剛さんの漆喰シーサー

IMG_0543.JPG
工房ギャラリー前。ねこのピーちゃん


沖縄を訪ねると、門柱や屋根の上に
シーサーがおかれているのを見かけます。

屋根獅子(シーサー)は瓦職人が
赤瓦と接着剤となる漆喰(しっくい)で屋根を葺きあげた後
家主への感謝をこめて、余った瓦と漆喰で
魔よけのシーサーをつくったのがはじまりとされています。

厄よけや魔よけといわれるシーサーですが
古いものは特に、威嚇するかのような表情なのに
どこかとぼけていて親しみを感じられるのが
シーサーの魅力と思うのです。

そんな魅力を感じられるのが
恩納村の工房で製作している
諸見里 剛(もろみざと・つよし)さんのシーサーです。

50年くらい前の赤瓦と漆喰でつくるシーサーは、
素朴で力強く、ちょっとユーモラス。





父親がシーサーをつくるのを子どものころから見てきた諸見里さんは
21歳からシーサーづくりをはじめました。
もう20年以上前のことです。

父親がつくっていた焼きもののシーサーとは異なる
歳月を重ねた赤瓦と漆喰によるシーサーづくりを思い立ってから

古い家屋が取り壊されると聞けば脚を運び
かつての瓦職人によって焼かれた赤瓦を集めてきました。



約50年の瓦(黒くて薄手)、10~20年の瓦.JPG
黒っぽいほうが50年くらい前の瓦。手前が10〜20年前のもの。
沖縄の風雨を長くうけてきた瓦には味わいがあります。



その赤瓦を使い、割れた形を生かします。


漆喰にワラ入り3.JPG 
形づくる漆喰は、わらを混ぜて粘りを増したもの。


赤瓦の色と漆喰の風合いを生かすため
彩色は最小限にとどめます。





諸見里さんのシーサーからは
時を重ねてきた沖縄の赤瓦がかもしだす包容力のようなもの、
敵を一方的に打ち負かすような強さではなく
魔物の心をもほぐしてしまう、しなやかさを感じます。


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| kogensya | 17:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
やわらかく鮮やかな毛糸

デンマーク ISAGERの毛糸


デンマーク中部のオーフスから世界各地に向けて
上質な編み物用毛糸を生産し、
パターンのデザインを行っている毛糸メーカーのISAGER。

「正しい毛糸を用いることは、美しい結果を生み出す」
という理念のもと、
第一級の天然素材のみを世界中から厳選しています。
 
北欧らしい鮮やかな色合いと、
触れただけで上質さを感じられる毛糸に、
短期間ながら取り扱いをさせて頂くことにしました。

編み物をなさる方なら、この素材に触れるだけで
どんなものをつくろうかと、楽しくなるのではないかと思います。
ぜひお手にとられてご覧いただきたいと思います。(11月18日まで)


 
IMG_3745.JPG
アルパカ100%。肌触りがとてもよいです。

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デザイナーのイサガーさんの本も合わせて販売します。
パターンも多数載っています。






 
| kogensya | 18:28 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
カンタンやきもの直し教室


カンタンです


先の震災で、ずいぶんたくさんのやきものをごみに出しました。

でもちょっと欠けただけとか
使えなくはないけど使うには気にならない状態のものも
けっこうありました。

本格的な金継ぎに出すほど高額のものではないので
使えるように修復することのみを目的に
壊れたやきものを集めては、試行錯誤で練習してみました。
(なにしろたくさん集まりましたから)


IMG_1322.JPG


早いです

金継ぎセットなんかも売っていますが、
こっちの目的は、あくまでなるべく手間をかけずに
使える状態にすること。
ひとつに2週間も3週間もかかるようでは困ります。



用意するのは


瞬間接着剤 
砥の粉(とのこ) 
うるし
あとは、カッターナイフと紙やすり。

こんなところです。
二つに割れてしまったのをくっつけるには
エポキシ系ボンドを使います。

 


欠けたところの修理ならば

 

1)瞬間接着剤を塗る
2)砥の粉をまいて固める
3)その上に瞬間接着剤をさらにのせて
4)その上にまた砥の粉をまいて固める
5)盛り上がってきたらカッターナイフで整形して
6)紙やすりで表面を整える
7)うるしで磨く
おしまい。



IMG_1320.JPG


ふちのかけたぐい呑み。
使えなくはないけど、
やはり口や指に引っかかるので、まず使えないです。



IMG_1321.JPG

砥の粉 とうるしで修理したので茶色になりますが、
触ってもわからないくらいになりました。


瞬間接着剤は砥の粉をまぶすと、すぐに固まります。
時間が経つとカチカチになって削れなくなるので
作業は一気にやらなくてはいけません。

紙やすりで滑らかにしたあと
うるしで磨くので
うるしにかぶれる人は何日か置いたほうがよいのでしょうが
かぶれない人なら、その日の夜には使えます。


調べたところ
瞬間接着剤もエポキシボンドも完全に硬化してしまえば
なめたくらいでは毒性はほとんど無いようですので
食器のふちや張り合わせるのに使うくらいでは
私はまったく安全と思っております。
(接着剤の但し書きには、食器には使うなと書いてあるので
 その辺は自己判断ですね)

うるしを塗るのは、
砥の粉にしみこませて水に強くするためと
修理部分の表面のつやを整えるためです。

 

このやり方だと
慣れると、かなりの欠けまで(欠けた破片が無くても)修理できます。
今のところ使っていて剥がれたことは、まだありません。

 

本格的にやりたい方には、
解説本、金継ぎキットや金継ぎ教室もあるのでよいのですが、
とにかく実用!という方には、悪くないやり方だと思っています。

確立されたやり方というわけではないので
不具合が出たときの保障はできませんが
興味をお持ちの方は、どうぞ試してみてください。


IMG_1324.JPG

トップにあった、バラバラだったすり鉢。
内側の部分は接着剤をうまく削り取れないので
すり鉢としてつかうのはどうか、というところですが
練習のため直してみました。


IMG_1327.JPG

こういった張り合わせの時には
エポキシボンドを極力薄く塗るのがコツです。

たくさんつけると、どうしても継ぎ目に段差が出ます。

継ぎ目は、うるしと砥の粉と瞬間接着剤で目止めをします。
今回は段差をほとんど出さずにできたので、その点はよくできました。

IMG_1330.JPG

食器として使わないものには
つなぎ目にラッカー塗料を塗って、金継ぎ風に。








| kogensya | 15:49 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
今年もありがとうございます

今年もありがとうございます。

ますます混迷が深まる世相ではありますが、
何はともあれ一年を締めくくれることをありがたく思います。
どうぞよい年をお迎えください。

皆様とともに
また新たな年を迎えられることを
心より感謝申し上げます。
   

         IMG_1193.JPG
                   扉に飾ったこの正月飾りは
            プランターで育てた稲で作った「ひとめぼれ」です。
                        来年は、もっとふさふさにと思っています。


2013年1月2〜4日は恒例の
仙台光原社 初春の市


空クジなしの福引をひいていただき
当たりがでたら賞品も!

松本民芸家具のスタンドや
宮沢賢治の童話をモチーフにした型染めなどの賞品を
用意してお待ちしております。

44年間変わらぬ
ほっこりする初売りを
お楽しみいただければ幸いです。







| kogensya | 15:50 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
きんぎょ


睡蓮鉢のきんぎょ


このところの暑さはありますが
睡蓮鉢のきんぎょは、とても元気。

葉っぱの陰で休んでは
ときおり陽射しをあびに顔をのぞかせます。
涼やかさを、ちょっとおすそわけしますね。






「弘前の金魚ねぷた」もぷかぷか。
東北は、いよいよ夏祭りの季節です。









| kogensya | 05:56 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
たなばた

七夕


はやいものでまた七夕の季節がやってきました。

近所の神社さんでもあちらこちらで
子どもみこしやの太鼓や笛の音が聞こえてきます。

暑ければ暑いと不平をいうのに
梅雨明け後の夏の空が待ち遠しいです。



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| kogensya | 14:13 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
うちわ

うちわ


クールビズなる言葉も定着したのか、
消えつつあるのかよくわかりませんが、
今年も暑い季節がめぐってきます。

完全空調の快適な部屋の中にいると、
外の暑さは「憎むべき敵!」みたいなことになりますけど、
暑い日差しからふっと入った木陰、
にわか雨の後の少しひんやりした空気、
蒸し暑い夜の蚊取り線香のにおい、
網戸からの風も、いいものです。

ほどほど快適なくらいが
季節にそって暮らす味わいがあります。


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柚木沙弥郎 型絵染うちわ 2940円

こちらは定番の柚木沙弥郎さんの型染めうちわ。
楽しい柄がいろいろです。



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熊本 小判型うちわ 1785円

こちらは、小ぶりな小判型うちわ。
バッグに入れて持ち歩くこともできます。
扇子よりちょっとワイルド。
七輪で魚を焼くときや、バーベキューの炭に火をおこすときにも使えそうです。




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会津 五十嵐元次 蚊取り器 3570円

シンプルな白磁に、くるくるした蚊取り線香の緑が、涼やか。
うちわと蚊遣りとくれば
ビールと枝豆ですね。





| kogensya | 15:11 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
蝶が飛ぶ、葉っぱが飛ぶ
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河井寛次郎 「蝶が飛ぶ、葉っぱが飛ぶ」
講談社文芸文庫


あの日からもう一年なのか、まだ一年なのか
よくわからない感覚です。
巨大余震の不安、原発、放射能。
連日テレビで流される震災特番。
なかなか気持ちを前にうまく動かせないようです。


家の本棚でふっと目にとまった『蝶が飛ぶ、葉っぱが飛ぶ』。
河井寛次郎先生の本です。


太平洋戦争末期、京都にいた河井先生は、
東京も大阪も神戸も、主要な都市は皆やられてしまって、
自分が毎日暮らしている京都も、
「明日には見られなくなるかもしれない」と
毎日近所の高台に上って
京都の街を見ていたそうです。


何とも言いようのない気持ちで眺めている時、
「なんだ、なんということだ。
 これでいいのだ。
 焼かれようが殺されようが、それでいいのだ」

「なんだ、なんだ、
 これで調和しているのだ。
 そうなのだ」


そういう思いに打たれたというのです。

それからは空襲警報が鳴っても
「不安の中で平安」という状態で過ごせたと。


そんな矛盾した気持ちの答えを、
虫に葉っぱを食われて丸坊主になった木を見て気づいた、という文が
この本のタイトルにもなっている
『蝶が飛ぶ、葉っぱが飛ぶ』という随筆です。



ああそうなのか!と納得できたわけではないです。
正直よくわかりません。
でも、ひとつの真理があるのだろう、と感じました。
理解ではなく、感じただけです。


河井先生が、ひとつの悟りを得た瞬間だったのでしょう。



この文章の結びは


「この世このまま大調和」

です。






| kogensya | 16:56 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
柚木沙弥郎型絵染 仙台玩具絵はがき
仙台絵はがき

柚木沙弥郎さんの仙台玩具絵はがき
久方ぶりに復活させました。

仙台張子や堤人形など、
美しくユーモラスに描かれています。

眺めているだけで楽しい気分です。




IMG_0718.JPG

柚木沙弥郎 仙台玩具絵はがき 5枚組 735円










| kogensya | 15:22 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
うす紅の餅花

 ほんのり小正月



ずっとつくってみたかった餅花。
「その心意気がいいじゃないですか」と母に促され
つくることにしました。


最近は、きゃしゃなドウダンの枝に、
小さく切った軽めのだんごをつけたものが多く売られているけれど
用意したのは、しっかりと枝を張ったミズキ。
枝先に、島根の実家から送られた手づくりのお餅をつけました。


お店の片隅でつくっていたら
ひとり、またひとりと参加して
スタッフみんなでつくることに。
こんなに楽しいものだったとは!


この餅花をつくってみたくなったのは
父の話を聞いてからです。


仙台光原社を開店して、はじめての初売り。
盛岡出身の父は、仙台で初売りが盛んだと知り
いまひとつ様子がわからないながらも、初売りを行うことにしました。
昭和44年(1969)の、年初めのことです。


けれど、待てど暮らせど、お客さまはひとりもなく
がっかりしていたところに
一升瓶を抱えた男性がひとり。


それは、宮城県民芸協会の副会長だった天江富弥さんでした。
天江さんは、大正10年(1921)に
日本ではじめて童謡専門誌『おてんとさん』を創刊した方でもあり、
「炉ばた」という居酒屋の店主でもありました。


「炉ばた」には、大きな大きなミズキの餅花があり、
それはそれは見事だったそう。


餅花を落とすときには、網を広げ
ゆっさゆっさと揺すって落としたそうです。
「ぱらぱらーっと白いお餅が落ちてきてね」と楽しそうに話す父は
きっと好きな肴で一杯やりながら
晴れやかな気分に浸っていたことでしょう。


その風情をわずかでも味わいたいと
昔ながらのミズキに、白とうす紅のお餅をつけました。
がっしりした感じになるのかと思ったら
ことのほか愛らしい仕上がり。

本来は、神棚あたりに幹をくくりつけ
枝先をやや下げて飾るようですが
壺に彩ってみました。


2月4日〜14日の「雛の会」までもってくれるといいけれど
乾燥すると、お餅が落ちてくるそう。
愛らしいうちに、どうぞひと目ご覧ください。
ほっこりなごんできます。







 

| kogensya | 12:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

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